沙「はぁー、最悪。血まみれじゃない。」
沙羅がそんなことを呟いた。
別にいいだろ。血ぐらい今まで沢山浴びてきたくせに何をいまさら。
沙「着替えるか!」
と言って脱ぎ始めた。
は?ちょっと待て。ここで!?
龍「ストーップ!!」
俺は沙羅を止めた。
沙「何よ、別に平気よ?」
龍「トイレで着替えてこい!な?」
沙「わかったわよ」
はぁ、てのかかる妹だ。
優「大変だな、組長の兄も。」
龍「あぁ」
昌「でもさ、あれだけ可愛かったら性格なんてどーでもいいよ!」
まぁ、確かに。沙羅は顔だけは、可愛いからな。認めたくないけど。
優「しっかし、よくまぁ、あの顔で人を殺せるよな。」
龍「あぁ、昔から親の喧嘩見てきたから。殺すのには慣れてるしな。」
昌「それってヤクザの?」
龍「あぁ」
あいつは昔、親父の喧嘩に巻き込まれて、まだ刀を使ったこともないのに何十人も殺したからな。
さすがに怖いぜ。
昌「正義部もバカだよねー。裏生徒会に、沙羅に歯向かうなんてさ。勝てっこないのに!」
優「そうだな」
沙「まずは一人目ね。」
昌「うわぁ!びっくりした!」
沙「昌人、それは失礼よ」
まぁ、沙羅は小さすぎるからな。
身長158㎝だし。
あんまり目立たねぇからな。
沙「あのね、私、正義部を潰そうと思ってるんだけど。あなた達はどうする?」
昌「それって、沙羅を離れて敵になるか、一緒に正義部を潰すかだよね?」
沙「もちろんよ」
優「なら、俺達の答えは一つしかない。」
龍「あぁ、」
沙「ありがとう」
敵にまわしたら怖いしな。
正義部、残り四人