花火大会の日まで、ほとんどさおりと会えることはなかった。
何故なら…、お節介な父さんのせいで、K高校の高校生に混じって、みっちりサッカー練習をするハメになったからだ。
K高校の練習は、ウワサ通り休みなんて無いに等しかった。
やっぱり…、さおりと続けていくのは無理だと思い知らされる程。
そして、夏休みも終わりが見えた花火大会の日…。
俺は約束通り、さおりと花火を見に出掛けた。
さおりの黒い浴衣がとても綺麗でまぶしかった。
俺ん家の近くの廃校になった小学校の屋上で、俺達は手をつないで花火を眺めていた。
「…また、会えるよね…?」
花火大会のラストを飾る、大玉花火の連発が上がる中、さおりが切ない瞳で俺に尋ねた。

