彼女は口をパクパクさせて、やっとのことで一言を口にした。 「なんで…?」 なんで…、 俺がここにいるか… ってことか? 「俺の班、どこか分かんなくなっちゃって、そこらの奴らと喋ってたら、井上、キレイにこけてるしなぁ。俺、サッカーするから救急セットは常備してるし。」 本当のことなんて、言えるわけない。 「井上が心配だった」 なんて…。