時間よ、止まれ。




「さおり以外の女を好きになったことも、付き合ったこともない。」



「え…。」




でも…


ハッキリとこの目で見たのに…。




私が見間違えたってこと…?





その時、優祐の花火の火が消えた。




辺りが一瞬、暗くなった。




驚いてしまった私の表情を見て、何か考え込んでいた優祐は、重い口をゆっくり開いた。





「正直言うと、さおり以外の女と二人で歩いたことはある。」




優祐がまた花火に火を付ける。




私は黙って、優祐の話を聞いていた。