時間よ、止まれ。




「うそ…。覚えててくれたの?」



「ここで、記念の花火…だろ?さおりの言ったことは全部覚えてる。」




俺にとっては、誓いの花火だっけな…




そうつぶやきながら、優祐は花火セットの袋を開けて、その中の1本を取り出し、火を付けた。




「ほら、さおりも。花火、するぞ!」




優祐の花火から、赤、緑、黄色……順番に色のついた火が放たれる。




まるで、タイムスリップして、あの花火大会の日に戻ったみたいだった。




記憶の中から鮮明に、大きな花火の美しさが蘇った。




あんな…


思い付きで言ったコトを覚えてるなんて…。




ありがとう、優祐。





私も、袋から適当な1本を取り出して火を付けた。