「下山始めまーす!班ごとについてきて下さいね!」 担任のかけ声で、みんなが一気に下山を始めた。 私は新井のことは一切無視して、自分の荷物と班の荷物を持って一人で下り始めた。 「井上さん、一人でその荷物、平気?」 「うん。大丈夫!」 同じ班の何人かに声をかけてもらったけど、私は「意地」という理由だけで、一人で班の荷物を全部持っていた。