「俺もやっと部活終わったよ!すげー疲れたぁ。」
私が話さなくても、中原くんは勝手に話しかけてくる。
私は徹底的に無視しようと、家に向かって歩き出した。
…けど、やっぱりというか、もちろんというか…
中原くんは私にぴったり寄り添うようについてきた。
疲れた…とか言う割には、楽しそうなんですけど。
「井上さんは…、補習?大変だね、休み潰して。」
イヤミ??
確か、中原くんも簿記受かってた気がするし…。
もう…
ほっといてほしい。
でも、中原くんは私のため息をつく姿を見てないような、楽しそうな声で言った。
「あのさ、どっか喫茶店でも寄って帰らない?お腹空いたなぁ。」
…は?
私は、歩いていた足を止めた。

