「ありがとう、傘。」 ちょっと億劫だったけど、優祐からもらった元気を胸に… 教室に入ってすぐ、私は中原くんの黒い傘を本人に返した。 「ああ。いつでも良かったのに。晴れてるのに、荷物だったろ?わざわざサンキュー。」 私から黒い傘を受け取った中原くんに、にっこり満面の笑みを向けられた。 何か…、ヤバ!! 「じゃ…、じゃあね!」 まだその笑顔で何か話しかけられる前に、私は自分の席へと一直線に向かった。