空恋 ─ Sky Love ─




「僕 海行きたい」

「じゃあ、荷物置いたら着替えて玄関ね!」




「姫乃、張り切ってるな」

「だって、涼の腹筋とか見れるし?♪」


姫乃ちゃんのテンションはそこから来てたのか…


「悠月は?」

「…へ?」

「気になんないの?」

「な、なにを」

「藍斗の腹筋に決まってんじゃん♪」

「や、別に…そんなことない…よ?」

「でも、好きじゃないのか?」

「え!?」


夏恋ちゃん、単刀直入すぎだよ…


「そりゃ、好きだけど…」

「お?笑」

「恋愛としての好きって、
良くわかんないっていうか…」


藍斗くんは…ただの、友達…だもん

…そうだよ、友達 友達っ


「もっと一緒にいたいとか
思わないの?」

「……思い…ます」

「それは、もう好きなんだって♡」

「お似合いだよ、頑張れ」

「そ、そんな…!!」


そんな…イキナリすぎるよ…!!

好きって意識したら、いつも通りで

いられなくなっちゃうじゃんか…!