「…なんで、避けんの」
「……」
「俺、悠月のこと…傷付けた…?」
「……そーじゃ、なくて…
…藍斗くんの 取り巻きの子達が
あたしといたって楽しくないって
弁当より学食がいいって…言ってたから」
「…なんで、そんなん信じてんだよ…」
「………だって…そう思ってるんじゃ…」
ぎゅ…っ
「そんなこと、思ったことねーよ
悠月と一緒にいるの、本当楽しいから
弁当だって、学食より美味いし
俺が申し訳ないくらい」
「……」
「これ、本音だから
だからさ、また、弁当 作ってよ
それで、一緒に昼 食べよ?」
「………ごめん…っ」
「もう、泣かなくていいから
俺が誤解させたのも悪いし」
「…お弁当…作ってきても、いい?」
「もちろん」
それから、また弁当を作るようになった。
