午前中の授業があっという間に終わって、昼休み。

昼ご飯はもちろん6人で。


「藍斗くん!
飲み物買いに行こっ」

「おう」

「いってらっしゃーい♪」

姫乃ちゃん、自分のことじゃないのに
すっごく嬉しそうだな

それはそれで、嬉しいかも



「悠月どれにする?」

「うーんとね…ミルクティーがいい」

「わかった」


トンッ


「わ」


「あ、すいません!

...って...悠月ちゃん」

「奏弥くん...」

「……」

「良かったね、悠月ちゃん」

「え、っと...うんっ
...ごめんね
いっぱい迷惑かけて」

「あははっ
俺のことはいいって」

「...ありがとっ」

「あの……
悠月ちゃんのこと、大事にしてあげてね
ずっと、君のこと想ってたからさ」

「……言われなくても大事にするから」


奏弥くんわざわざ言わなくていいのに...

照れるじゃんか...


「じゃあ、お2人とも仲良くね?」

笑顔で そう言った奏弥は

藍斗の耳元で


「…次、悠月ちゃんを傷付けたら
奪い取るからね?」


それだけ言って、
藍斗の肩をぽんっと叩いて去っていった。