「それじゃあ、また明日ね」

あたし、七瀬 悠月は中学校からの親友である
佐藤 姫乃ちゃんに別れの挨拶をする。

永井 姫乃ちゃんはすごくしっかり者で、
いつもあたしの相談に乗ってくれる。

姫乃ちゃんは、誰とでも仲良く出来て、
幼なじみの彼氏もいるみたい。

恋に慣れてなかったり人見知りなあたしに
とっては姫乃ちゃんは本当に憧れる。


「うん、じゃあね」

姫乃ちゃんもあたしに別れの挨拶をして
帰ってく。

あたしは、中学校の頃から歩き続けてきた
家の近くの公園を歩いてた。


…それにしても、
空がすっごく綺麗。

そんなこと考えてたら…



『うわぁぁぁぁん!!』

「なんだろ、迷子かな」

あたしはベンチの所で泣いてる女の子に
そっと駆け寄った。

「ねぇねぇ、どうしたの??」

「…おにいちゃん
…いなくなっちゃった…ぐすっ」

…やっぱり迷子かぁ


「そっかそっか
じゃあ、お姉ちゃんが探してあげる!」

「いいの…?」

「うん!」

「おねえちゃん…ありがと…」

可愛い子だなぁ…(ˊᗜˋ*)

「よしっ!探しに行こっか!
名前はなんていうの?」

「みやぶちひな…」

「ひなちゃん、はやく見つけようね!」

「うんっ!」