「んークリスマスかぁ〜
何か、したいなぁ〜」


家に帰って来て実佳との話を思い出す。

コートを掛けながら部屋の暖房を付けようと
ベッドの方振り返る、と。



柚「え!!!や、わあ!!」


翔「あははは、ビビりすぎ!
いつ気づくのか不安だったわー」



翔がいた。

めっちゃビックリした、、、


学校終わって来てみたら
おまえいないからずっと待ってた、
って言う翔。

いやだから勝手に女子の部屋入んなよ…
と思いつつもまあ嬉しい。



翔「で、クリスマス?どこ行こっか。」


柚「……ん?」


翔「今、俺とどっか行きたいなーって言ってたよね?」



あ……聞かれてたのか……
恥ずかし………

まあまず翔と、となんて言ってないし
どっか行きたいじゃなくてなにかしたいだし!



柚「ちょっと違うし、翔練習ないの?」


翔「毎年クリスマス休みだけど。
てか毎年一緒にどっか行ってるじゃん。」



そうなんですよね。
毎年翔とはクリスマスどっか行ってるんです。

って言っても親達が私たちに買出し頼んでるだけなんだけどね。

家族ぐるみで仲良しなわたしたちは、
クリスマスとか夏休みとか毎年ふた家族で
パーティーだとかバーベキューだとかしている。

クリスマスの日はクリスマスパーティーの買出しで毎年午後から翔とふたりでケーキとか買いに行っている。



翔「でもなー付き合って初めてのクリスマスだしね。
クリスマスパーティーの前日まで学校あんじゃん。
俺その日イブだし練習何も無いから学校行くんだけど、
放課後街出て大きいツリーでも見に行く?」


柚「………!行きたい…!」



毎年街に飾られてる大きなツリーがある。

そこの近くのケーキ屋さんにいつも行ってるんだけど、
クリスマスパーティーの日はまだ明るいから
実は暗いとこで光ってるそのツリーを見たことがない。

ん、なんか楽しみだ!



翔「んで、俺のこと好きになった?」


柚「え、あ、は!?イキナリですね!?」



翔からの突然の問に驚きが隠せない。

そりゃ好きじゃなかったらクリスマス一緒にいないって。

まあそういうことじゃないのは知ってるけど。



翔「イキナリですよー
気になるもん。」


柚「好きは好きだけどいつもと変わらない好きとしか…」


翔「そーかいそーかい。まあクリスマス楽しみだね。」



ちょっと暗い顔見せて
ナチュラルに話変えた。

まあ私としてもそっちの方がありがたいんだけど。

好きなんて言うの恥ずかしいし、
よく分かんないし。