花のころ



初めて、間近で彼の寝顔を見た。



本当に気持ちよさそうで、思わず口元が緩む。



このままずっと見ていたいけど、もうすぐチャイムが鳴ってしまう。



深呼吸をして、名前を呼んだ。















起きる気配は無い…



あたしの精一杯は届かなかった。



心臓が、今までに無いくらい早く動いて仕方ないけど…もう、ひとがんばり。



手が震えて、指先も冷たい。