覚えはないが、レポートは書き終わってあった。

「そ、か・・・」

「大丈夫?」

「・・・ああ」

「なら、いいけど」

不思議そうに俺を見るユカ。

少しずつ、脳が動き出す。

――夢・・・・・・か。

それは、悪魔が見せた白昼夢。

「ユカ」

「ん?」

「タツヤのこと、好きか?」