頑固で、素直じゃない。 そんなこともうとっくに知ってるから、今ここで頷いても、きっと俺に電話をする気はさらさらないんだろう。 もう一回くらい番号教えておくか。 いざというときに、俺を頼るように。真っ先に思い浮かぶのが、俺であるように。 それまでは、せいぜいお前が1人にならないように見守っていくことにするよ。 「……なんでこんなに気にかけてるんだか」 そんなことを考えながら、俺はこの場を離れて保健室へと向かった。