「お前もたいがい諦めが悪いな」
「……っ!」
うずくまる彼女に声をかけて、ストンとそのまま隣に座り込む。
俺が現れたことに一瞬肩をビクつかせたが、声で誰だかわかったのか、顔は上げてこない。
そんなになるくらい辛いなら、さっさと諦めればいいのに。
ていうか、頼れって言ったろ。
「なんで電話しないわけ?番号教えただろ」
あの教えた日以来、葉山から電話がかかってくることはなかった。
今までは電話する必要はなかったんだろうが、今回こそ使いどきだと思う。
何のために教えたと思ってんだ。
またそうやって、1人になって。



