けど、その前になんとなく。本当になんとなく、俺は和也の方に目を向けた。
『……あ、あいつか』
それなのに最初に目に入ったのは和也ではなく、1人の女の方。
癖っ毛なのか、肩くらいまで伸びているふわっとした髪が印象的なその女が、和也の横で何やら説得している。
そしてその横には、ノートを抱えた別の女が立っている。
前者の彼女が "ミオ" で、後者のノートを抱えた方が水瀬って女だということは、なんとなく見てわかった。
……ふーん。結構可愛いじゃん。
普段女に対してそんな感情を抱くことはないのに、何故か和也の親友にはそんなことを思ってみたり。



