だから、俺の彼女になってよ。




……それから数十分間、私は教室を出たものの、学校を出ることはせずにぶらぶらとただ校内を歩いた。



なんとなく窓から外を見ると、楽しそうに話しながら帰る香織と和の2人の背中が遠くに見える。



なんだかんだ言って、ちゃんと帰れてるじゃん。


私のこの行動も、少しは2人の役に立っているらしい。




「はぁ〜……。何やってんだ、私」


そうは思っても、隠しきれない本音が溢れてしまう。




「……あぁ、本当にな」

「…っ!?」



不意に、ポツリと呟いたはずのそれに返事が聞こえた。




驚いて振り返るとそこにはに、例によってあの時の男子生徒が私を見据えている。