「本当。絶対だ」


でも、千歳くんは私の欲しい言葉をくれる。




「資料室でのことは……本当にごめん。油断してた。でも、勝手だと思うけど、俺はあんなのキスだなんてカウントしてないから」

「え?」


キュッと抱きしめながら千歳くんは言葉を続ける。




「あれは、ただぶつかっただけ。だからあんなのキスじゃない。……って、やっぱ勝手か」



千歳くんの言葉にクスッと笑ってしまった。