「うわっ」なんて驚いた様子だけど、そんなこと気にしない。
「千歳くん、好き……大好き。気付いたら和よりもずっとずっと大事な人になってたの。いつも私のこと助けてくれて、ありがとう……!」
私の顔が見えない分、恥ずかしいことでもその時は言えてしまった。
「ったく……。先言うなよ、バカ」
ゆっくりと私の腕を解いて目を合わせる千歳くん。
「うわ、真っ赤じゃん」
「ち、千歳くんだって……!」
「……っ、うるさい」
そんな会話をできることがくすぐったくて、でも堪らなく嬉しくて。
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