だから、俺の彼女になってよ。



***



それからしばらく経ったある日のこと。


それは、昼休みに起きた。




「ねー澪南」

「んー?」


一緒にお弁当を食べている香織が、お箸を置いて急に俯いて聞いてきた。



……顔を赤くして。




「佐久間くんって、その……。好きな人とか、いるのかな?」

「………え?」



思わずむせそうになって、口の中のものをゴクンと飲み込む。



それは、私のこの努力が報われた瞬間でもあり、私の失恋が完全に決定された瞬間だった。