*** それからしばらく経ったある日のこと。 それは、昼休みに起きた。 「ねー澪南」 「んー?」 一緒にお弁当を食べている香織が、お箸を置いて急に俯いて聞いてきた。 ……顔を赤くして。 「佐久間くんって、その……。好きな人とか、いるのかな?」 「………え?」 思わずむせそうになって、口の中のものをゴクンと飲み込む。 それは、私のこの努力が報われた瞬間でもあり、私の失恋が完全に決定された瞬間だった。