「葉山」



不意に降ってきた声。




そっと顔を上げると、そこにはさっきまでの部活の練習着から制服に着替えた千歳くんがいて。




「悪りぃ、待たせて。じゃ、行こっか?」


私の見方が変わってしまったせいか、その彼が凄くカッコよく見えて思わず目線を逸らしてしまった。