「どうしてって言われても、俺も休憩中だよ?千歳のチームは交代なしだけど、俺のチームはさっき交代してたでしょ?」
「え、交代……しました?」
「ははっ。葉山さん、千歳しか見てなくて交代気づかなかったんだ」
くすくすと笑う立石先輩。
ていうかこの人、なんでわざわざ私のところに?
キャプテンともあろう人が、ただの見学生に声をかけるだなんて。他にもやることがあるだろうに。
……って、そうじゃなくて。
「私、千歳くんばっかり見てませんから!」
慌てるように大きく出た声。自分でもびっくりしたけど、そんなの気にしてる場合じゃない。
立石先輩の言い方じゃ、まるで私が千歳くん以外眼中にないみたいじゃない。
なんかそれは、癪だ。



