前までの私なら、絶対に着いてなんか行かないと思うはずなのに。




「いいよ、わかった。その代わり、着いていくだけだからね？私はマネージャーなんてやらないから」

「……本当っ！？ありがとう澪南！



何故かOKしてしまった。


無邪気に喜ぶ香織に、ふっと自然な笑みがこぼれる。



「じゃあ、今日の放課後、部活見学ってことで」

「うん。本当にありがとう！」

「ふふっ、はいはい」




こうして放課後、私たちは男子バスケ部の見学に行くことになった。

そこまではよかったんだけど……。