こういうのがナンパだっていうのは、わかってる。 怖いという思い半分、めんどくさいという思い半分で、私は一言も発さなかった。 この声かけに反応したら、負けだと思う。 けれど、一向に返事をしようとしない私に対して、この人たちは懲りもせず話しかけ続けてきた。 「お友達、来ないね?ほら、俺らと行こーよ〜」 そろそろ我慢できず、口を開こうと思った、その矢先。 「お待たせ」 聞きなれた、いつもの声が聞こえた。