そんな疑問も浮かんだけれど、心のどこかでは、自分だけが特別なんじゃないかと嬉しく思ってしまっている部分もあった。



その理由が例え、和に失恋した私への同情だとしても。






このときの私は、何も気づいていなかった。



自分の気持ちに、新たな想いが芽生え始めていることに。



味方だと言ってくれる彼との生活に、私はただただ安心しきっていた。