( 澪南 side )





「おーっす澪!」

「おはよ、和。朝から元気ね……あんたは」



いつもと変わらない朝に、和はハイテンションで私に話しかけてきた。



「まぁな!今日は彼女も一緒だから」

「……そっか。仲良しだね、相変わらず」




ただひとつ、朝会う組み合わせが変わっただけ。


前まで私と和が一緒に登校していたけれど、今は香織と和が一緒。




「おはよう、香織」

「あ、澪南……。お、おはよう!」


和の後ろにいた香織に声をかけると、香織もぎこちなくも私に合わせようと平常を装って笑ってくれた。