「んなこと今はどうでもいいだろ。和也はバカだが、さすがに水瀬は気づいただろ」 黒川くんのため息混じりに出たその言葉に、体がビクッと反応した。 ドクドクと胸の鼓動が速くなる。 気づいたって、何に……? まさか、私の和への想いがバレた……? 黒川くんの胸に顔を埋めてるために、今の香織の表情はわからない。確認したくても、ぐちゃぐちゃな顔を上げるわけにはいかない。 でもその代わりに、香織がハッと息を飲んだのはわかった。