だから、俺の彼女になってよ。






「悪りぃな。今日のところはお前ら2人とも、こいつに近付かないでくれ」




頭上から聞こえるその声は、やっぱり黒川くんの声で。



思わずギュッと彼の制服を掴むと同時に、堪えていた涙がこぼれ落ちた。






「え、なんで千歳が……?」



突然の黒川くんの登場に、和の驚く声が聞こえる。




そういえば、黒川くんも和のことを『和也』って呼んでたっけ。


この2人、知り合いだったりするのだろうか。



この状況でそんな冷静なことを考えられている自分に少し驚きながらも、黒川くんがいてくれるからだと思うと納得ができる。


それくらい、私は彼に助けられている。