「そう……なんだ。よかったじゃん」 "おめでとう" そう言わなきゃいけないのに、言葉が出ない。 ……言いたく、ない。 「澪南……!」 そんな和に続いて、香織までもが私のそばまで駆け寄ってきた。 昼休みのことで申し訳なさそうな顔をしているけれど、和と同じ幸せそうな表情は隠しきれていない。 ドクンドクンと、不規則に心臓が音を立てる。 ……落ち着け、私。 黒い感情が溢れ出てきそうで、必死にそれを抑えた。