「お、おはよう、水瀬さん」

「あ、佐久間くん。おはよう」



そして、昨日から和と香織との関わりがスタートしていた。


見るからに、和の方が緊張してガチガチだ。




同じクラスではあるけれど、2人は一度も話したことがないらしい。


だからまず、自然に朝の挨拶から始める事になったんだ。



いつものように私と和で登校して、私が香織に挨拶する時にさり気なく和も一緒に挨拶するというシンプルな作戦。



まぁ、ちょっと和の方がぎこちないけれど。



それでも香織と朝の挨拶ができるだけで和は嬉しいらしく、昨日から有頂天だ。


それを隣で見ている私のテンションなんて気付くはずもない。