「そういえば今までの人生では、アドルフ王子とリリアーナの2人はどんな関係だったんだ?
同じ家に縛られて転生を繰り返すにしても、年齢があまりにも違ってたり、性別が同じだったりして合わなかったんじゃないか?
今世の2人の条件はもしかしたら呪いを解くのにピッタリだったとか?」
ジャックの言葉にリリアーナはハッとした。
「そうよ!次の人生ではアドルフも私も男の子だったし私は殺されて、女の子に生まれ変わった時にはアドルフも年老いてて…また殺されて。そうやって年齢やタイミングがズレたり同性で結婚できるような関係じゃなかったのよ!」
リリアーナが言うと、助手席に乗っていたデリックが絵本を閉じて静かに話し出した。
「…なるほどな。今までの人生ではアドルフ王子がリリアーナを殺して魔法を奪って来たが、その逆はもちろんした事がなかったんだよな?
これは一か八かの賭けにはなるが、もしリリアーナがアドルフ王子を殺したりした場合…全ての魔力は戻ってくるんじゃないか?
戻ったことによって呪いも解け、2人は解放されるなんて事は…ないか。」
その言葉に、リリアーナは宝石に触れた時に見たロイドの人生を思い出した。
なぜ自分の魂であるフォルスの感覚や思考ではなく、ロイドの視点で見せられていたのか。
その後の人生も全てアドルフ側の視点で蘇ってきていたのだ。
「…間違いなくあの原石は私に呪いを解いて欲しいんだわ。呪いの特徴やアドルフの弱点を見せようとしていたのかしら…?」
リリアーナはそう呟くと、あの呪いの小瓶を口に含んだ感覚を思い出そうとネックレスを握りしめた。
目を閉じると、そこには正気のないフォルスが座り込んでいる。
そしてロイドは小瓶を取り出し、一気に飲み干す。
口に含んだ瞬間から苦味が広がり、今度は焼けるような熱さが喉をヒリつかせ、思わず咽せそうになる。
その熱さは血液を通して全身に広がったかと思うと、今度は胸の辺りが大きく脈打った。
一瞬の出来事が数十分に感じられるほど、身体と魂に大きな変化をもたらした。
そしてフォルスを刺した瞬間も、フォルスの魔力が自分に入り込み、先ほどの小瓶の魔法薬同様に魂に深く絡みつく感覚を覚えた。
リリアーナはそこまででネックレスから手を離すと、冷や汗で真っ青になった顔を上げて呟く。
「アドルフと結婚した所で魔法は解けないわ…それどころか結婚して姓が1つになってしまえばこの呪いは永遠に解けないものになってしまうわ!」
その言葉に車内は騒然とした。
「…まさか、アドルフ様は自分の魔力を確固たるものにするために…?」
「…そうだと思う。まずはあいつをなんとかしなきゃ。そしてアドルフのロイド以外の人生では毎回、記憶の石で今までの人生を思い出してるわ。アイツの石も城の裏側にあるはずだから、そこになにか鍵があるはずだわ!」
同じ家に縛られて転生を繰り返すにしても、年齢があまりにも違ってたり、性別が同じだったりして合わなかったんじゃないか?
今世の2人の条件はもしかしたら呪いを解くのにピッタリだったとか?」
ジャックの言葉にリリアーナはハッとした。
「そうよ!次の人生ではアドルフも私も男の子だったし私は殺されて、女の子に生まれ変わった時にはアドルフも年老いてて…また殺されて。そうやって年齢やタイミングがズレたり同性で結婚できるような関係じゃなかったのよ!」
リリアーナが言うと、助手席に乗っていたデリックが絵本を閉じて静かに話し出した。
「…なるほどな。今までの人生ではアドルフ王子がリリアーナを殺して魔法を奪って来たが、その逆はもちろんした事がなかったんだよな?
これは一か八かの賭けにはなるが、もしリリアーナがアドルフ王子を殺したりした場合…全ての魔力は戻ってくるんじゃないか?
戻ったことによって呪いも解け、2人は解放されるなんて事は…ないか。」
その言葉に、リリアーナは宝石に触れた時に見たロイドの人生を思い出した。
なぜ自分の魂であるフォルスの感覚や思考ではなく、ロイドの視点で見せられていたのか。
その後の人生も全てアドルフ側の視点で蘇ってきていたのだ。
「…間違いなくあの原石は私に呪いを解いて欲しいんだわ。呪いの特徴やアドルフの弱点を見せようとしていたのかしら…?」
リリアーナはそう呟くと、あの呪いの小瓶を口に含んだ感覚を思い出そうとネックレスを握りしめた。
目を閉じると、そこには正気のないフォルスが座り込んでいる。
そしてロイドは小瓶を取り出し、一気に飲み干す。
口に含んだ瞬間から苦味が広がり、今度は焼けるような熱さが喉をヒリつかせ、思わず咽せそうになる。
その熱さは血液を通して全身に広がったかと思うと、今度は胸の辺りが大きく脈打った。
一瞬の出来事が数十分に感じられるほど、身体と魂に大きな変化をもたらした。
そしてフォルスを刺した瞬間も、フォルスの魔力が自分に入り込み、先ほどの小瓶の魔法薬同様に魂に深く絡みつく感覚を覚えた。
リリアーナはそこまででネックレスから手を離すと、冷や汗で真っ青になった顔を上げて呟く。
「アドルフと結婚した所で魔法は解けないわ…それどころか結婚して姓が1つになってしまえばこの呪いは永遠に解けないものになってしまうわ!」
その言葉に車内は騒然とした。
「…まさか、アドルフ様は自分の魔力を確固たるものにするために…?」
「…そうだと思う。まずはあいつをなんとかしなきゃ。そしてアドルフのロイド以外の人生では毎回、記憶の石で今までの人生を思い出してるわ。アイツの石も城の裏側にあるはずだから、そこになにか鍵があるはずだわ!」

