ロイドは今までの扱いや劣等感、両親にさえ認めてもらえない寂しさを全て話した。
店でしか会った事のないガラクタ屋敷の住人にここまで打ち明けられたのは、おそらく何か魔法が効いていたのだろう。
ロイドは一通り話し終えると、ドーラは立ち上がった。
そして何かを思い出したように低い位置にある戸棚を開けたり閉めたりしている。
「あの…ドーラさん?」
ドーラはやっと見つけたと言わんばかりに小さな小瓶を手に取ると、宙に浮かせて中身を確認していた。
そしてその青い小瓶をロイドの手に握らせると、にやりとしながら話し始めた。
「私もあんたと同じだった。ずっと昔…魔力の弱い人間が虐げられた時代に、私もあんたみたいに魔力を持たずに生まれてきてしまったんだ。
どんな手を使ってでもいい、魔力が欲しいと願いながら、あらゆる方法を探したんだ。そして遂に魔法薬学を学びながらある事に気が付いた。」
その瞬間ドーラは真っ黒い瞳をギラつかせながら呟いた。
「身に余るほど持っている奴から奪えばいいんだ…ってね。」
「でもそんなの…どうやって…。」
「この薬を使って奪い取ればいいのさ。あんたがこの薬を飲めば、その手で殺した魔法使いの力がそのまま手に入るんだ。簡単じゃないか?」
ロイドはごくりと喉を鳴らした。
魔法使いを殺す、それだけで力が手に入る。
だがそんなことが自分にできるだろうか?
「…まぁ、そいつは持って帰ってもいいから。よく考えてみな。ただ…いつ使ってもいいんだがね、その薬は強い副作用も出るから気をつけるんだよ。」
ロイドは少し怖気付きながらも小さく頷いた。だがロイドは顔を上げ、副作用について聞こうと口を開いた瞬間、突然視界が歪み、強い力でどこかに引っ張られるような感覚に襲われた。
そして気が付くとそこにはもうドーラの姿はなく、魔力を失った名刺と小瓶と共に、森の中に横たわっていた。
ロイドは手をかざしても何をしても変化のない名刺にすこしガッカリしたが、いつでもその怪しい薬で魔法が使えるようになるのだ。
お守りを得たような気分だった。
店でしか会った事のないガラクタ屋敷の住人にここまで打ち明けられたのは、おそらく何か魔法が効いていたのだろう。
ロイドは一通り話し終えると、ドーラは立ち上がった。
そして何かを思い出したように低い位置にある戸棚を開けたり閉めたりしている。
「あの…ドーラさん?」
ドーラはやっと見つけたと言わんばかりに小さな小瓶を手に取ると、宙に浮かせて中身を確認していた。
そしてその青い小瓶をロイドの手に握らせると、にやりとしながら話し始めた。
「私もあんたと同じだった。ずっと昔…魔力の弱い人間が虐げられた時代に、私もあんたみたいに魔力を持たずに生まれてきてしまったんだ。
どんな手を使ってでもいい、魔力が欲しいと願いながら、あらゆる方法を探したんだ。そして遂に魔法薬学を学びながらある事に気が付いた。」
その瞬間ドーラは真っ黒い瞳をギラつかせながら呟いた。
「身に余るほど持っている奴から奪えばいいんだ…ってね。」
「でもそんなの…どうやって…。」
「この薬を使って奪い取ればいいのさ。あんたがこの薬を飲めば、その手で殺した魔法使いの力がそのまま手に入るんだ。簡単じゃないか?」
ロイドはごくりと喉を鳴らした。
魔法使いを殺す、それだけで力が手に入る。
だがそんなことが自分にできるだろうか?
「…まぁ、そいつは持って帰ってもいいから。よく考えてみな。ただ…いつ使ってもいいんだがね、その薬は強い副作用も出るから気をつけるんだよ。」
ロイドは少し怖気付きながらも小さく頷いた。だがロイドは顔を上げ、副作用について聞こうと口を開いた瞬間、突然視界が歪み、強い力でどこかに引っ張られるような感覚に襲われた。
そして気が付くとそこにはもうドーラの姿はなく、魔力を失った名刺と小瓶と共に、森の中に横たわっていた。
ロイドは手をかざしても何をしても変化のない名刺にすこしガッカリしたが、いつでもその怪しい薬で魔法が使えるようになるのだ。
お守りを得たような気分だった。

