妖精は小さな体でクローゼットの奥の壁を押すように促すと、リリアーナはおずおずとそれに応じた。
そして壁が静かな低い音を立てて回ると、いつもの暗い隠し通路が現れた。
妖精はランタンと自身の僅かな光だけを頼りに通路を進んでいく。
「…ねぇ、地図もないのにそんなに遠くまで行ったら迷子になるわ。」
リリアーナの問いかけにも妖精は答えず、ただひたすら羽を光らせて進んでいった。
誰かの部屋の裏ではないが、人1人入れる窪みのような場所にリリアーナを案内すると、妖精はやっと重い口を開いた。
「…この壁よ。たしかこの石に細工がしてあるはず。」
そう言って妖精は、レンガのように積み重なった壁の石のうちの一つに小さな印が掘られている事を示した。
「かなり時間が経っていて劣化しているはずよ。できるだけ強くこの石を押して!」
リリアーナは言われた通りに石に手を当て、しっかりと体重をかけて石を動かした。
すると魔法を使っているわけでもないのに、押した石がズレた弾みで他の石も動き始めた。
低い地鳴りのような音を立てながら、さらに地下へと進む石階段が現れた。
妖精は迷うことなく進むので、リリアーナも慌てて後を追った。
そして壁が静かな低い音を立てて回ると、いつもの暗い隠し通路が現れた。
妖精はランタンと自身の僅かな光だけを頼りに通路を進んでいく。
「…ねぇ、地図もないのにそんなに遠くまで行ったら迷子になるわ。」
リリアーナの問いかけにも妖精は答えず、ただひたすら羽を光らせて進んでいった。
誰かの部屋の裏ではないが、人1人入れる窪みのような場所にリリアーナを案内すると、妖精はやっと重い口を開いた。
「…この壁よ。たしかこの石に細工がしてあるはず。」
そう言って妖精は、レンガのように積み重なった壁の石のうちの一つに小さな印が掘られている事を示した。
「かなり時間が経っていて劣化しているはずよ。できるだけ強くこの石を押して!」
リリアーナは言われた通りに石に手を当て、しっかりと体重をかけて石を動かした。
すると魔法を使っているわけでもないのに、押した石がズレた弾みで他の石も動き始めた。
低い地鳴りのような音を立てながら、さらに地下へと進む石階段が現れた。
妖精は迷うことなく進むので、リリアーナも慌てて後を追った。

