ほんまの素顔

「おはよー」

「……」

「翔?」

「へ?あ、うん…おはよう」

何処か、よそよそしい翔。

「元気ないな?」

翔は俺の顔を見て、

「蓮はいつもより元気やな?」

「そう?」

昨日莉來と会っていた事は翔には言わんとこ!

「なぁ、蓮…?昨日何してたん?」

「き、昨日…?」

翔はジッっと俺の目を見ていた。

「…昨日は…」

ほんまのこと言うた方がええんかな…?

せやけど…

「家に帰って寝てたけどなんで?」

嘘をついた。

翔に2度目の嘘。

「そっか、急にごめんな?」

そう言って翔はどこかへ行ってしまった。

今日も練習終わったら莉來の所に行ってみよう。

自然と鼻歌が出てまう。

「蓮!」

声のする方を振り向くとドアの所に翔が立っていた。

「ん?どないしたん?」

「俺、今日莉來ちゃんの所に行ってみる!」

…え?

「俺の事どう思ってるか聞いて来てみる!」

「じゃあ、俺も行く」

「いや…。今日は俺一人で行ってもええ?」

翔…

「…そっか」

それから翔とは気まずい空気になった。