「……天舞君って、綺麗な顔してるんだね」
「えっ、なに」
彼は目を少し晒しながら、答える。なぜ、と思いからに近づけば、彼ともう一度目が会い違和感に気がついた。
「オレンジだ」
「っ」
「綺麗な瞳だね」
よく見れば彼の瞳のか 中の色はオレンジでとっても綺麗だった。
「ばれちゃったか」
「隠してたの?」
「まあね。
みんなには言わないでほしい」
へにゃり、と笑う顔は普段の天舞くんの顔だけど、なにか違うので少し落ち着かない。
「どうして、隠してるの?」
「まあ、あんまりいい印象じゃないからかな」
「綺麗なのに」
「っ」
言葉を思わず飲む彼に首をかしげた。
「この瞳を褒められたのは人生で二度目だな」
「2度目?」
そのつぶやきに反応せずに彼は掃除を再開させてしまった。

