甘酸っぱ愛



不思議とかっこ悪いとは思わなかった


あたしはこの涙を美しいと思った




絢ちゃんは震える声で話し出した


「俺、なんでバスケやってんのか分からなくなったんだ


風邪が長引いてスタメン落ちして

戻ってきた一十木に抜かされて



もう意欲なんてわいてこなかった」




気づけばあたしは

小刻みに震える身体を抱き締めていた