甘酸っぱ愛


ゆっくり記憶を辿っているようだった



「俺、いちにぃなんて呼ばれてさ

そんなお兄ちゃんキャラじゃないのに


頼ってくるみんなが怖かった

俺に任せて何もしてくれないんじゃないかって」



はあと小さくため息をついた



「今思えば感情的だった


プレッシャーでバスケどころじゃなくて

とにかく逃げ出したかった」