「バカっ!
兄貴、ウザイ!
もう…イヤだ!!」
とにかくあたしは泣きながら兄貴へ八つ当たり。
兄貴は苦笑いしながら
『分かった…分かったけど…もうちょっと静かにしろよ?』
と、言う。
あたしがこんなに興奮するのはかなり珍しいことで。
いや…今までに1度もなかった。
悔しいけどやっぱり兄貴はあたしの兄貴で。
だからあたしの考えてること、なんでも分かっちゃって。
いつもヘラヘラしてる兄貴に見透かされるくらい単純な自分がイヤになった。
桐ちゃんが来なかったのもきっと、あたしのせいで。
あたしが、どうしようもないくらい捻くれてるから。
そうだ…きっとそう。
もうあたしなんかに付き合っていられないから桐ちゃんは帰って来ないんだ。
自分がイヤだ。
こんなに捻くれてて
素直になれなくて
ソフトしか取り柄のない自分がイヤ
どうせなら陽菜みたいに
素直で
純粋で
可愛い子に生まれたかった…


