握られた手から体温を感じる。
この人を感じるのは…1年ぶり?
その前は3年ぶりだったりして?
間…空きまくりじゃん。
『予約いただいた桐島様ですね。
ご案内いたします』
気づくと高級そうなレストランにいて。
手を引かれるままに歩いて行く。
『さ、どうぞ。お嬢様』
引かれたイスに腰を下ろす。
窓の外の景色に目をやる
呼吸するのを忘れそうだった。
『なんか、俺ら夕日とかばっかりだったからたまには夜の街もありかな?みたいな』
窓の外の景色…それは言葉には決して言い表せないくらい綺麗な夜景で。
『なぁ…夏希
なんで俺の名前呼んでくれねぇの??』
この言葉にドキッと胸が鳴る。
呼べるワケ…ないじゃん
だって違うもん
今、あたしの前にいるのは
『桐ちゃん』
じゃないんだもん


