その後も龍星に教科書を貸したりなんだりと関わっていた。

そんなことを重ねる度に、龍星の性格なども段々理解してきて自然に笑えるようになっていた。

でも、他の女子にしてみれば『なんであの子が!?』『調子に乗りすぎだろ!』と悪口が言いたい気分にさせているだけだった。

案の定、女子の皆さんは私を放課後呼び出した。

『お前?何様なの?席が隣になったからって、ずっと金魚の糞みたいにくっついてんじゃねーよ!』

『ご、ごめんなさい。で、でも!』

『言い訳してんじゃねーよ!うぜーんだよ!ブッス!!』

『大人数で一人の子いじめてる君らの方が俺はブスだと思うけどなぁー』

そう言いながら、こっちへ来たのは他でもない龍星くんだった。

『希代行くぞ!』

龍星くんはそう言って私の腕を引っ張った。

私は、混乱しながらも龍星くんに着いていった。