『死ねぇ!!!!』 振り下ろされる剣を、見ることしかできない紫月。 そして、 ザクッ!! ポタポタと落ちる紅い血。 紫月と敵の間にある、黒い影。 『あぁん?何だてめぇ?』 『わ、若長…』 剣が貫いたのは、紫月の体ではなく…令の体だった。 『…死ぬのは貴様だ』 ザシュッ!! 『グワァァ!!!』 鮮血が宙を舞う。 敵がスローモーションのように倒れた。 『若長!!どうして…』 ドサッ 紫月の問いには答えず、倒れた令。 『わ、若長ァ!!!!!』