SWORD HEART  ~一瞬を生きる剣~



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暗い廊下を歩いている、翔真と紫月。

二人とも何も喋らず、ただ地下牢へと歩いて行く。


(何でだよ…紫月…)


会ったばかりだったのに、なぜか信頼できる奴だった。
 

表界で襲われた時も、助けてくれた。


なのに…裏切られ、剣先を向けられた。



ギィィ…


「着いたぞ。…入れ」


暗く、狭い牢に翔真を引き入れる紫月。


「……。」


抵抗せずに、静かに牢ヘ入る翔真。


ギィィ……ガチャンッ!



鍵をかけ、翔真と同様に何も言わずに、紫月は立ち去った。