「紫月…?まさか…お前…」
「…許せ。翔真……」
ゴォォッ…
紫月の体が青い光に包まれる。
「覚醒せよ…血肉を分けし双の魂…身心削りて我に示せ…」
これは…
(まさか…!!)
キィィン…
「ソード…青龍…」
紫月の手には、見覚えのある美しい青い刀。
翔真の霊気を表に出したその刀が、今度は翔真の命を斬る武器になろうとしている。
「テメェ…正気かよ!?」
「問答無用だ。…覚悟!!」
目に見えぬような速さで翔真に近づき、刀を振り下ろす。
「ぐっ…!!」
翔真は強く目をつぶった。
が、
キンッ…ガッッ!!


