SWORD HEART  ~一瞬を生きる剣~


紫月の忠告も聞こえず、若長に近づく。


「なんで…兄貴が……」   


「!?」


黒鷹衆の若長は……翔真の兄の青雅 涼真にそっくりだった。


(いや…そっくりとかのレベルじゃねぇ…!!)


姿、声、雰囲気まで、全てが兄と同じなのだ。



「…そうか。お前の兄が我のソードか」


(……!?)


翔真の目をまっすぐにみる令。


(……!!)


深い青色の瞳から、目をそらせない。