SWORD HEART  ~一瞬を生きる剣~


若長の言葉が言い終わる前に、障子が勢いよく開き、そこにいたのは……翔真だった。


「き、貴様!!なぜここに!?」


「ハッ!!お前の居場所くらい、霊気を感じ取れば分かるんだよ!!」


「霊気を辿ってきたのか…」


ドヤ顔の翔真に、手を額につけ、呆れる紫月。


「…主が表界の…青華のソードか」


若長が、沈着に翔真に聞く。


紫月しか視界に入っていなかった為、声のした方を向く翔真。

若長の顔を覗き込み、息を呑む。


「あんた…な、なんで…」


「お、おいっ!!若長の御前だぞ!!無礼な言葉を使うな!!」