SWORD HEART  ~一瞬を生きる剣~



「頭が向かった先は、黒鷹衆の長の屋敷です」


「黒鷹衆の…長」
 

「ええ。表界へ向かうときは、必ず長にあいさつしなければなりませんから。…特に、紫月頭領は」


「へぇ…って、アイツ表界に戻るのかよ!?そんな話、聞いてねぇけど!!」


翔真の言葉を聞いて、苦笑いをする時雨。


その反応をみて、全てを読み取る。



「…そーいうことかよ…」


(あの野郎…俺を置いていこうとしたのか…!!)


紫月が出て行った門を睨みつけた。




  




その頃。



「クシュンッッ!!」


(…なんだ?)


なんとも言えない悪寒がする、紫月だった。