しばらく二人で並んで歩いていると、目的地が見えてきた。
私立上城学園高校。
文武両道を校訓にし、広大な面積をもつ有名校だ。
在学生の人数もかなり多く、特進コース、標準コース、アスリート養成コースと3つのコースがある。
翔真は標準コースで、優子は特進コースだ。
言うまでもないが、翔真の成績は下から数えたほうが早い。
「じゃ、またね」
「おう。とりあえず、帰りに玄克さんのとこ寄ってみるわ」
「うん、分かった」
校舎はコースごとのため、翔真と優子は別校舎だ。
校門で二人は別れ、それぞれの校舎へと歩いて行った。


