SWORD HEART  ~一瞬を生きる剣~



「今から、私の力でお前のソードを引き出す。…先に断っておくが、成功するかは分からん」



「あぁ。でも、やるしかねぇんだろ?」


コクンと頷く紫月。

ザァっと強い風が吹き、二人の髪がなびく。


「…いくぞ」


「おう」


紫月の左手が、翔真の胸板に触れる。


「目を閉じろ」


そう言われて、目を閉じた瞬間、


キィィィン!!


紫月が触れた場所から、青い光が出て、二人を包み込む。


ザクッ!!


「ゥッ…」


紫月は右手に持っていた青龍で、自分の左手を貫いた。


「…奥底に眠りし双の魂よ…汝、主の下へ姿を表せ…。解!!」


ドゴォン!!!


凄まじい爆発音と共に、その中心から空へ立ち昇る青い光。